2018-02-21

【BUY】広辞苑 第七版 を買いました

開封の儀

2月から本格的にブログを書き綴っていこうかなと計画していたところ岩波書店より10年ぶりの改訂新版となる『広辞苑 第七版』が刊行されるという事で「良いタイミングかも」と、中学時代より愛用していた『岩波国語辞典』よりアップデート。大人の階段を登って見ました。(やっとかよ)

というわけで、1月のお話ですが開封の儀から。

いつもと変わらぬ日常を過ごす我が家の愛猫のミゼ君。
テーブルの上で堂々たるものですが、その横でビリビリと開封の儀。そして、

koujien002ドンッ!!!!

すまぬ。予想以上の重さに片手で耐えきれずに、3.3kgの物体が重力に従って滑り落ちました。
平穏な日常を壊してすまぬよ、ミゼ氏。。

広辞苑 第七版

人生で初めて自分の「広辞苑」を手に入れました。
この重厚な厚みの中に24万語もの知識が詰まっているかと思うと震えます。
ちなみに『広辞苑』で【広辞苑】を引いてみようかと検索してみましたが、なんと「広辞苑」に【広辞苑】は収録されていませんでした。(こんな分厚いのになんて謙虚なんだ)

いくつか言葉を引いてみると、随分と以前の辞書よりも意味の解説がすっきりとしていて且つ理解しやすく、また検索した単語の付近の言葉もついつい読んでしまう”おまけ要素”的な紙辞書ならではの出逢いも。
紙辞書の楽しみを再確認しました。

広辞苑第七版 付録

koujien003かなり興味深かったのが、広辞苑と同じ箱の中に細っそりと並ぶその名も『広辞苑第七版 付録』。
ちなみに「付録」の意味を広辞苑で引くと、

ふ-ろく【付録・附録】
①付け加えて記録すること。また、その記録。「当日の名簿をーする」
②書簡・新聞・雑誌に添えてある紙面または冊子その他のもの。おまけ。「別冊ー」

中には、
・漢字小字典
・活用表(動詞・助動詞・形容詞)
・現代仮名遣い
・歴史的仮名遣い早見表
・常用漢字一覧
・学年別漢字配当表
・人名用漢字一覧
・送り仮名の付け方
・手紙の書き方
・西暦・和暦対照表
・アルファベット略語一覧
などなどがボリューミーに収録されています。

おまけ凄っ。
日本の言語学者の知識の結集。流し見しているだけでもワクワクします。

別冊 広辞苑をつくるひと 三浦しをん

koujien004非常に興味深かったのがこちら。
辞書編集部での辞書制作を通じたヒューマンドラマを描く『舟を編む』著者でもある三浦しをんさん。

彼女が今回実際に『広辞苑 第七版』の制作現場(国立国語研究所・大日本印刷株式会社 秀英体開発部・古生物学者とイラストレーターのコンビ・株式会社加藤製函所・牧製本印刷株式会社)に潜入し、ドキュメントルポとして書き下ろした作品が特典として付いてきました。

個人的には広辞苑に採用されている「秀英体フォント」について、その開発の歴史や誕生の秘話、実は今回採用されなかった「新たなる秀英体」の裏話などが綴られた大日本印刷株式会社のインタビューがフォントフェチの心をくすぐるエピソードが満載で心が揺さぶられました。また、まさか「箱」にまで開発の物語と技術の結晶が詰まっているなんて。この重厚な1冊を大切に使っていこうとより愛着を沸かせてくれる素敵な仕掛けになっています。

岩波国語辞典も20年以上使ったので、今回の広辞苑はそれ以上になるのかな。
不思議な言葉ともっと出逢ってみたいな。

というわけで、今回はミゼ君を交えての『広辞苑 第七版』を買ったお話でした。

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