『ネオン・デーモン』ワイが平成のキューブリックや!(ネタバレあり)
こんな感じでまとめてます➡️
どうも、こんにちは。McFly ( @HI-ENDBLOG ) です。
本日はTSUTAYAで新作レンタル始まりました「ネオン・デーモン」鑑賞後のレビューです。女性って不思議。
評価
満足度 ★6 (星10段階評価)
:DVD鑑賞
あっさり感想
・エルファニングとかいう絶対的美少女
・「ワイが平成のキューブリックや!」という声が聞こえた(気がした)
・コンプレックスを負と捉えるか、生と捉えるか。
ガッツリ批評
作りの部分では「キューブリックの御子息かお弟子さんが撮られたのかな?」と思うほどに、構成・画学・照明・音楽に至る細部の表現が酷似しているのには良い意味の方で驚いた。
(特に「2001年宇宙の旅」を彷彿とさせる)
この方法が吉とでるか凶とでるか、いずれにせよ賛否の大海に身を投じるようなこの挑戦は選択された作品テーマと監督自身とをリンクさせているのではと考えると面白い。
勝手な考察で Let’s 鑑賞感想!
さらっとあらすじを振り返る。
(※以下ネタバレあり)
流行っては廃れる激動のモデル業界に、突如現れた若干16歳の少女。
業界の重鎮たちが次々と取り憑かれたかのように彼女の秘めたる魅力に引き寄せられる。
瞬く間に少女はモデル業界を圧巻する如く駆け上ってゆく。
『みんな私になりたいのね、きっと』
既にトップランカーとして活躍して来たモデルたちは、豊満ささえ魅力として取り込む少女に対し悪霊払いの如く制裁を実行する。
ついには少女の肉を身体に取り込んでしまう。
恐らく監督自身も若き日に才能を見出され自身の豊満さゆえ、立場ある者たちからの制裁を加えられつつも、地の底からでも爪痕を残すという思いを持ってこの作品を描いたのでは。この少女にそんな思いを投影したのではと勘ぐってしまった。(知らんけど)
『ワイが平成のキューブリックや!』という監督の堂々たる意志も垣間見えつつ、そういう批評の沼で破壊的な作品を生み出していくタイプの作家なんだろうな。
作品全体として、いくつものメタファー演出のおかげで話の実態が掴みづらく現実と妄想の境界が見え辛いけれど、敢えてその境をあやふやにする事で結末の異常性を「この映画の中の世界では真実味のあるレベルに引き上げる」事に一役かっているという文学的な側面もあり、映像の中ではスタイリッシュで奇抜な芸術的なアプローチも美しい。
時間をおいて振り返るとジワジワと味が湧いて来る。
調べてみると、ニコラス・ウィンディング・レフン監督は中間色が認識しづらい「色覚障害」を持っているそうだ。
実は僕も色弱を抱えながらも広告を作ったりデザインを生業としている。
リスクは抱えながらも生まれながらに持った「個性」を「弱み」と捉えたくないがためにあえて「武器」として戦っている。
ネオン・デーモンの世界の中にもコンプレックスに潰されそうになりながらも闘うモデルの姿が描かれている。弱さにも強さにも変化するコンプレックスというアイテムを上手く効かせている。
映画界にもそうした方が活躍されているという事が本当に心強い。
こんな人にオススメ
・アートシネマ大好きな個性派さん
・照明屋さん
・アパートの管理人さん
作品詳細
映画「ネオン・デーモン」公式サイト
Filmarks映画「ネオン・デーモン」リンク
2017年1月13日上映(2016年製作) / 製作国:アメリカ・フランス / 上映時間:118分 / ジャンル:サスペンス・ドラマ
コメントを残す