2018-02-08

『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』原作インスパイア型実写化(ネタバレなし感想)

こんな感じでまとめてます➡️

jiig

どうも、こんにちは。McFly ( @HI-ENDBLOG ) です。
本日はTSUTAYAで借りてきました石ノ森章太郎原作「皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ」鑑賞後レビューです。インスパイアって良い。

評価

満足度 ★ 7 (星10段階評価)
:Blu-ray鑑賞

あっさり感想

・日本人の知らないアニメの魅力を海外の作家が引き出す理想の形
・「原作インスパイア型実写版」にアニメ、漫画実写化の活路を見た
・皆がジークと呼んだかと言うとそうでもないが素直に良い

ガッツリ批評

『待望のアニメ実写化!』の謳い文句に誰が待ち望んでるんだよと今や嘲笑の的となりつつあるこのキャッチコピー。

忠実性を求めるか、作家性を求めるか、その判断に企画は揺れ動くのだろうが、多くの場合「ファンの期待を裏切れない」と漫画・アニメ実写版は前者の比重を高めている。(ような気もする)そもそも「実写映画化」と聞いてどれだけ原作に「忠実であるか」を期待する世間のマジョリティな見方も良くない風潮だ。

表現とて千差万別。
監督の数だけ作家性に溢れた漫画・アニメ実写版の描き方が存在する必要性があるはずではと長年疑問に抱えてきた。どれもこれも原作や原作ファンに「気遣い」を感じてしまっている。
ただ映画とて商い。様々なリスクヘッジを経ていまの現状にあるのだろう(知らんけど)。一概に忠実性を否定する気は無いけれど、あまりにも偏ってしまっている現状には一石を投じたい思いがある。

この観点で捉えれば今回の作品には忠実性は一切なし。
どちらかと言えば監督自身の描く物語の中に逆輸入的に「鋼鉄ジーグ」のテーマを取り組む形式をとっている。

この形式を『原作インスパイア型実写版』と名付けるとすると、新たな実写化の活路のような物が垣間見えた。

臆する事のない大胆なアレンジ。とはいえアニメのテーマ性は損なわず、(世界観は全く別物だけれど)物語にもロマンを感じさせるし、映画が一つの作品として原作とは異なる新たな形で価値を持つ味わいがあり、何より「観る意味」を実感した。

商業作品の範疇で新たな表現の形を提唱する事は難しいかもしれないが、リスクを恐れず果敢に取り組んだ実写化をこれからも心待ちにしたい。

こんな人にオススメ

・泥臭くて不器用な男に哀愁を感じてしまう人
・そんなに可愛くないけどふとした瞬間に可愛いなとついつい心を許してしまった経験のある人
・心が柔らか過ぎて鋼鉄のハートが欲しい人

作品詳細

映画「皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ」公式ホームページ
Filmarks映画「皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ」リンク
2017年5月20日公開 / 製作国:イタリア / 上映時間:119分 / ジャンル:原作インスパイア型アニメ実写化

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