2018-03-06

『シェイプ・オブ・ウォーター』鑑賞レビュー(ネタバレなし)

shapeofwaterどうも、こんにちは。McFly ( @HI-ENDBLOG ) です。
本日は3月1日より公開、2018年度アカデミー最優秀作品賞にも受賞されたギルレモ・デル・トロ監督最新作「シェイプ・オブ・ウォーター」についてのレビューです。

評価

満足度 ★10 (星10段階評価)
:劇場鑑賞

あっさり感想

・嗚呼、満たされた
・嗚呼、めっちゃええ映画
・嗚呼、ありがとう、映画

ガッツリ批評

スピルバーグ監督の作品で美しい夢を。
ディズニー作品で美しい物語を。
ギルレモ・デル・トロ監督の作品では影の美しさを教えてもらった気がする。

『別の何か』に出会う物語は映画における僕が大好きなテーマの1つだ。
正体が分からない、相入れない、人と対と成すその関係地の狭間でスクリーンの中の主人公たちは数え切れないほどの愛を紡いできた。

それは時に地球外生命体だったり、人工知能だったり、他次元の存在だったり、時には生を失った者だったり、空想の存在だったり。

愛はなぜ人を動かしてしまうのか。
愛はなぜ物語を生み出すのか。

シェイプオブウォーターにおいても様々な愛の形(シェイプ)が語られている。
愛を通じて自分を見出す事、愛を経て孤独を認識する事、愛が傷つける事、愛をもって理解し合える事。

また逆もしかり。

その容姿、その知性、その生態、存在が未知であればある程に、ミステリアスが溢れ、恐れる者、利用する者、怒りを感じる者たち周囲の人間たちも次々と巻き込んで行く。
乗り越える事、理解し合える事、守り抜く事に涙し、心が強く揺り動かされる。僕が幼少期の頃に映画を見て覚えた感動がこの映画にはたっぷりとあった。

人と人ならざる者。

映画は夢で溢れる事を絶対条件としながら、夢だけでは描く事は映画の中の人間性を否定する事だと過去のそうした名作たちに敬意を評しつつも異議を申し立てるスタイルに希望に溢れた新たなシネマの幕開けを見た気がした。

こんな人にオススメ

・本当に良い映画って誰にも教えたくなくなるんだなぁ…
・美女と野獣に納得していない諸君
・愛の器の受け皿の広い方

作品詳細

映画「シェイプ・オブ・ウォーター」公式サイト
Filmarks映画「シェイプ・オブ・ウォーター」リンク
2018年3月1日上映(2017年製作) / 製作国:アメリカ / 上映時間:124分 / ジャンル:ドラマ・ファンタジー

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